楽しみにしていた『ロッカーズ』つー映画を観に行った。
東京ロッカーズムーブメントを記録してる映像といったところか。
映画としては激しくつまんないんだけどさ。
ちょうど30年前、名古屋の小学生だったワタクシは、
当然リアルタイムでのそのムーブメントを知る由もなく
ましてや、中学高校と、どちらかといえばアンチPUNKSで過ごした
経緯がある訳で…(優等生でもありません)
PUNKSという意味を分かりはじめたのが、20歳を過ぎた頃。
多分、ティーン時代の反抗期とかそういうのを通過せず
オトナになっちゃったワタシの遅い反抗期だったのかもしれんが。
そうなんよ、あんまり不満がなかったのよ。子供の時は。
故に、リアルタイムでの彼らの音楽は
恐らく『凶暴』『精神を乱す悪い音楽』としか
聞こえてなかったのよね(笑)
20歳過ぎて上京してからは怒濤の快進撃!?
音楽家目指して上京、仲間に恵まれ
作曲家デビュー…知らない世界に飛び込むや否や
意味の分からない問題に次々と襲われ、
今まで考えてもみなかった問題について、
真剣に考えざるを得なくなり
それに対して一つ一つ答えを出して行くのに疲れたその時に
はじめてPUNKSと同調したのよね。
当時世の中はオルタナ創成期。
このムーブメントがなかったらPUNKSとは
縁がなかったかもしれないなぁ。
そもそもPOPであることが絶対条件だったワタシの嗜好的に、
ハードロックやPUNKSの要素を含んだオルタナティブという
ジャンルは前者の凶悪な!?部分をPOPコーティングされた
ハイセンスなグッドサウンドだった訳よ。ちょうどそのころワタシは
2度目の思春期だったしね(爆笑)
そこで遡って出会う訳ですよ。
『東京ロッカーズ』
特に『Friction』は、歌詞のセンスといい
決して暴力的・破壊的ではないサウンドといい
(もっといえば相当な知性を感じます)
そらもう、嫌な事があるたびにヘッドフォン+爆音ですよ。
80年代ニューウェーブに括られておいでだが
いや、全然、90年のオルタナに分類してもいいと思うし
ましてや現在は若人(中村達也)と『今』の音をプレイしてるし!
そんなFrictionをはじめリザードやらミスターカイトやら
ミラーズやら8 1/2 やらS-KEN…映像ではじめて観たバンドもあって
それだけでも見る価値アリだったんだけど、最後に出てきた
ストラングラーズ!死ぬほどかっこ良かったよ。
改めて、リアルタイムでは絶対好きじゃなかったんだろーなー(笑)
記録映画故にインタビューもちりばめられていた。
いやぁ、ワタシがFrictionのRECKをもう20年あまり
お慕い申し上げているのには理由があるのだけど
このインタビューをみて、生涯ファン!は決定的となったのだ。
「東京は、いっぱいエネルギーを吸っているんだけど、
外に向かって発射していないんだよ。俺は発射させようと思ってる」
30年も前から、日本の『島国』気質を憂い、
溜まったままのフラストレーションをなんとか発射させようと
考えていたとは!改めてFrictionの歌詞にはたしかにその思いが
ちりばめられていて、
そういう思想をサウンドにのせ表現するという
商業音楽度外視の発想がおそらく
ワタシの何かを揺さぶりつづけているんだと思った次第。
この人の『目』は開かれている!
Mr.アンチテーゼ!
改めて脱帽。

※友人と観に行ったのだが、あまりにも白熱し、終電ギリギリまで
呑んじまいました。深夜イベント伺えずごめんちゃい!